どんぐりと山猫

【日本図書館協会選定図書】
【教科書掲載絵本】

ある土曜日の夕方、一郎の元に届いたおかしな葉書。
果たして一番偉いどんぐりは誰なのか?山猫裁判長に頼まれて一郎が思いついた判決とは?ユーモアに包まれた、メッセージの深さに思わずしんとする・・・。
宮沢賢治の生前にただ一冊出版された童話集「注文の多い料理店」の冒頭を飾った傑作を、「小学館絵画賞」をはじめとする数々の賞を受賞している田島征三が、自然界ののどかな雰囲気をダイナミックに描いています。
お子さんが成長しても記憶に残る傑作です。

この絵本の解説

携帯が普及し、メールやLINEなどでメッセージが簡単に送れてしまう。そんな時代になりました。
でも、だからこそ、心のこもったはがきや手紙が誰かから不意に届くというの は、何よりのサプライズで、誰にとってもどんなにか嬉しい事だろうと思います。

主人公一郎のもとに届いたはがきは、家族や友人からではなく知り合いでもな
い裁判長からなのです。しかも、山猫です。
そのはがきの内容はというと、これまた不思議なことが書かれてあるのです。
なんとか協力したい心の優しい少年は、道中いろんなものと出会い、尋ねなが
ら、山猫に会いに行きます。

さて、争うどんぐり達のもめ事は、無事に解決するのでしょうか?お互いに納
得できるのでしょうか?違いを見つけて競ったり、相手が自分より上だと主張
したり……なんだか人間と同じですね。

このお話には、「尋常五年生」や「馬車別当」など、今では聞きなれない言葉
も数多く出てきます。後ろのページに解説がありますから、お話を読みながら補足してあげてください。そのような言葉が使われていた時代背景などを知ることも、お子様の知識を広げてくれるでしょう。

意外な送り主からの小さなはがき、そのはがきの不思議なお願いから始まる、
面白おかしいお話を是非、初めて出あう言葉を味わいながら楽しんでください。

浜学園国語科 新納先生

進学教室 浜学園で、低学年を中心に15年以上指導している国語科講師。 夏休みには読書感想文講座を実施することも。 現在名古屋・岡山教室でも通年で担当する等、担当エリアを広げています。

浜学園国語科 新納先生の解説えほん
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