えほんについてのコラム

2017.03.07

将来を見据えた教育の土台としての絵本

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語いの獲得

人間はまとまって行動する社会的な動物です。そのためには意思を伝え合う必要があり、伝達ツールとしての語いの獲得が必須です。

絵本は文章ではなく絵で理解できるので、語いを獲得する際のとても良い入り口と言えます。たとえば、「夜」とか「月」といった概念をイメージで獲得できるのです。

2-3歳児で、わめいたり手を出してしまったりするのは気持ちを伝える語いがないからの場合が多いです。自分の状況や希望を説明できると、それが伝わる安心感を持っているので子どもに落ち着きが生まれます。

国語の基礎力

絵本を読むことで、絵と言葉が結びついて語いとして獲得されていきます。
はじめは同じ言葉のくり返しが多い絵本も、年齢が進むにつれだんだん文章が長くなり、自然と文法や文章の構成力がついてきます。
また、絵本には正しいフレーズが入っていますから、おのずと正しい日本語が身についてきます。
そこに保護者の方が、文章で話すように聞き返すといったフォローを加えてあげるとなおよいでしょう。

語いを豊富にすることは子どもの能力に直結していますので、そういった意味でも絵本はとても有効と言えます。

中学受験~大学受験を見据えて

理科・社会は知識を得る科目で、算数は「どうなっているか」「どうしてか」など思考力を鍛える科目と言えます。
そして国語は人のやっていることを掴んだり、自分の思考を他人に伝えたりする力をつける科目です。

小学生ですと、小6でこそ思考力が必要となってきますが、小5までの国語の成績は読書量と比例します。

では、国語力を磨くために小さい頃から自然に読書に親しむようにするにはどうしたらよいでしょうか。
それには、週に1回お子様と図書館などに行き、本人が読みたい本を選べる環境をつくることが一番です。
国語力のある子は1学年2学年上の内容が楽しめる、というのが目安です。本人が好んで少し長い難しめの内容の本を手に取るところまでもっていけるようサポートしましょう。

幼児期ですと、年長の終わりまでにのべ1万冊読むと国語力は間違いなくついてきます。1日あたりにすると5~10冊くらいの量です。のべ、ですから同じものを5回読んでも5冊とカウントしてかまいません。

ただ、無理を重ねて義務のように絵本を読む必要はありません。土日など余裕のあるときに、気持ち多めに読んであげたら十分です。
お子様が保護者の方とコミュニケーションをとって安心して次の日を迎えられることを、何よりも大切にしてあげてください。

はまキッズ 青木先生

浜学園グループ 幼児教育部門 はまキッズオルパスクラブ 青木登茂子講師 はまキッズ立ち上げから1000名以上の指導に携わっている幼児教育のスペシャリスト。現在、同幼児教室の教務課シニアマネージャー、西宮校・豊中校・高槻校の教室長を兼務。

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