えほんについてのコラム

2017.11.27

低学年の勉強にスムーズにシフトするための絵本タイムの過ごし方

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いろいろな言葉に触れ、日本語のつくりを身につける

大きくなって本が読めるのは、背景の知識や語彙力、前後から知らない言葉の意味を類推する力があってこそです。自分で読書を楽しみ、いち早くいろいろな知識を吸収できるようになるために、幼児や低学年のうちから語彙を増やしてあげたいものですね。

絵本は、わかりやすく噛み砕かれた話し言葉で書かれていますが、独特な擬態語や、気持ちや感情を表現する言葉が豊かに使われています。
「とっぷり日が暮れた」といった表現や、「心がちくちくする」とせつないことを表すなど、
日常会話にはあまり出てこない言葉や言葉遣い、オノマトペ(擬態語・擬声語)に接することができるのです。抽象的な言葉であっても、普段耳にしないこういった言葉・語感から漠然とした雰囲気をかくつかんでいきます。
作者が想いを込めて選んだ言葉やリズム感のある言葉は耳に残りやすいですから、作者の意図に触れることにもなります。作者の造語も、子どもはその言葉がオリジナルなのかどうかといった既成概念がありませんので、柔軟に受けとめることができます。

また、絵本は視覚(絵)・音声・文字…によって話の流れや雰囲気がつかみやすいところに特徴があります。なんだか楽しそう、なんとなく悲しそう、なんだか不思議な世界……。
シーンに合った絵がイメージするのを助けてくれますから、文字からイメージすることが違っていた場合もそれに気づくきっかけになってくれます。例えば、頬を赤らめるといっても恥ずかしがっている場合も怒っていることもありますね。

また、絵本では短くて読みやすい文の中に主語と述語が成立しています。
すぐ役立つわけではなくても、徐々に日本語のつくりを身につけていくことができるでしょう。

「楽しく」を一番に

語彙の獲得を!とがんばりすぎて、文字が嫌にならないようにを心がけていただきたいです。おうちの人と楽しく本を読むことで文字を覚えると、低学年の勉強も比較的スムーズに入れます。これがすべてではありませんが、自分から勉強ができる子になる段階の一つと言えます。

また、子どもの頃からそうやって一緒に過ごす時間をとっていると、小学校に入学して宿題など勉強を見てあげるときに、スムーズに寄り添えます。突然勉強に入ってくるといった印象を持たれるより、子どもも自然に受けとめられるのです。

絵本タイムは親子の触れ合いの時間です。大きくなればいやでも一人で本を読むようになります。今だけの限られた時間なのです。
絵本の時間は大好きなお母さんと一緒に過ごせる、と楽しみにしてくれる子どものために、休みの日、週一でも、一緒に本に親しむ時間を大切にしてくださいね。

浜学園国語科 村田先生

進学教室 浜学園で国語科の講師を担当。 低学年の授業から、高学年の受験指導を行っています。

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