えほんについてのコラム

2017.12.26

絵本で培う国語力

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絵本を読むと国語力に活きてくることとは?

◇推測する力
子どもは絵本を読む時、話の流れから、その続きや起承転結を予想します。
予想と同じだったり、違っていたりする経験を経て、推測する力が身についていきます。

◇言葉の切れ目
子どもは大人のように言語化してアウトプットすることがまだ上手くありません。
低学年になって、音読するところを見ていると、すらすら読める子、文字を一文字一文字追っている子、言葉の意味がどこで切れるかわかっていなくて切るところがおかしい子がいます。
読みにくそうだなと思ったら、お母さんが一緒に音読してあげると、切れ目などがよくわかるようになり、難しい言葉の存在・意味もだんだん理解していきます。

◇読解の基礎力
絵本は韻文(詩や短歌など)に似ているところがあります。作者が思っていることを独特な言葉のチョイスで伝えるといったところです。幼児から低学年の間に得た作品の雰囲気を感じる力は、読解力の基礎となって高学年の学習で役立ってくれます。

幅広い種類の題材の絵本を

幼児期から楽しめるもののひとつにしかけ絵本があります。読み進むにつれて楽しい驚きがあり、しかけ自体や話の中の出来事や結末が面白く作られていたり、絵によって場面の情景を想像しやすくなっています。

海外の翻訳物も絵本の世界では身近です。臆せず取り入れることで、子どもがカタカナに触れるきっかけにもなりますし、違った風習を絵で見て世界を広げることができます。

また、今の子どもは偏差値が高くても昔の話が読めないことがあります。
海外のものに限らず日本の昔の話もです。戦時中・戦後・明治・大正……隣の県に行くのも大変で、固定電話をかけると交換手がいたとか、想像するのが今の時代では難しくなっています。登場人物が同世代の子といっても、等身大の子どもでないと言うか、環境が違い過ぎるとイメージしにくいのでしょう。
今は核家族化が進んでいて、祖父母ともなかなか会えないというケースが多く、昔の言い回しを知る機会も減っていますから、そういった時代のものを低学年のうちに読んでおくと疑似的に体験できて素養となってくれます。

絵本はハッピーエンドのものだけではありません。そういうものもバランスよく触れておくことをお勧めします。言葉で説明されるより、心に響くと思います。

理科的な知識が得られる図鑑も絵本の中にはたくさんあります。
長期休みに帰省するときに数冊持つとじっくり読めますね。里帰りした時しか会えないようないろんな人と読んだり読んでもらうと、知識と思い出がリンクして記憶に残ることでしょう。

他にもいろいろな種類の絵本がありますが、絵本なら「勉強」という意識なく親子が気持ちにゆとりをもって新しい知識を吸収できますので、ぜひ幅広いジャンルに触れさせてあげてください。

浜学園国語科 村田先生

進学教室 浜学園で国語科の講師を担当。 低学年の授業から、高学年の受験指導を行っています。

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