えほんについてのコラム
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2018.01.26
絵本を読んで終わりにしない親のかかわり方
低学年の学習につながる読み聞かせ方法
読み聞かせは、早口になりすぎず、ゆっくり声をかけながらがよいと思います。
子どもの目の動きに気をつけて、タイミングに合わせてページをめくる、情感をこめて読んであげるといったことを意識してください。
アドリブ入れても楽しいですね。ただし話を変えないレベルで(笑)。
子どもが持ってきた絵本が、まだ早いと思った時は区切り区切りで翌日に回し、こんなお話だったね、次はどうなるかな、という風に思い出せるようにして新しい展開につなげてあげるとよいでしょう。
幼児期のはじめは読んでもらって音声で受け取り、絵を見ているだけですが、だんだん知っている言葉なら文字を追えるようになります。
その段階まで来たら、交互に読んだり、一緒に読んだりすることが有効になってきます。
まず耳で聞いているので、自分でも読みやすくなっていることが実感できると思います。
絵本には正しくきれいな日本語が多いです。子どもには流行りの略し言葉などの前に、正しく丁寧なことばをインプットしてあげたいものです。
ただ、イントネーションに自信がなくても気にしなくても大丈夫です。何よりも大切なのは親子の時間ですから、楽しく読んであげるのが一番です。
ただ、私は絵本は読んで終わりじゃない、と思います。
どうしてこうしたのか、という問いに自分の考えで答えず読んだ中から答える、といった国語力の基礎を身につけるには、ただ読むだけでなく親のかかわりかたが大切だと思うのです。
見開きの読み聞かせが済んだら、どうなるかなぁ?と感想を聞いてみたりして、聞くばかりでなく、思ったことが言えたらほめてあげてほしいです。
子どもは絵本の中の登場人物を、自分と重ねて、自分だったらどうするかを答えてしまいがちです。絵本を読み終わって子どもが自分と重ねた感想を言ったら、そうだねと共感してあげて、この主人公の○○くんはどう思ったと思う?と一言二言を付属させてあげてください。それにって子どもがどう読むかパターンがわかったり、感想なら言えるけどまだ本文から探せていないなということが見えてきます。
きっとお子様も聞かされるだけより、親が一緒に楽しんで言葉を交わしながら読んでくれると嬉しいはずです。
浜学園国語科 村田先生
進学教室 浜学園で国語科の講師を担当。 低学年の授業から、高学年の受験指導を行っています。
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