えほんについてのコラム

2017.08.06

絵本について思うこと

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小学校低学年の頃までの楽しみの一つといえば、絵本の読み聞かせをしてもらった事です。

おかげで私は絵本が大好きになりました。週末には図書館へ行く事をねだり、リクエストしたお話を両親のどちらかが読んでくれる……という日常をとても気に入っていたのです。
明るい絵本を好みました。夜に読んでもらう事が多く、穏やかな優しい声に包まれて、そのまま楽しい夢をみながら、安心してぐっすりと熟睡しました。

読み聞かせてもらった後は、自身で何度も音読します。当然読むのが上手くなるので、学校の先生には教科書の朗読を褒められました。嬉しかったです。
また、新しい言葉を吸収できました。慣用句表現の言い回しも自然とたくさん覚えられます。近所の人からも「難しい言葉をよく知っているね。」と、驚かれました。

いろんな時代や場所に行けて、さまざまなキャラクターになれるような絵本が何より面白かったです。高学年になると、自発的に読書する時間がどんどん増えました。

それで、当時は、なかなかの物知りでした。多くの出来事をそれぞれの物語から思い出せたからでした。
国語はもちろんのこと、数の多さ・登場人物の大きさ・遠い道のりなどを示す算数、季節によって変わる天気・四季折々の景色・珍しい花や虫の存在を教えてくれる理科、昔の有名な事件・活躍した歴史人物・各地の特産物などが分かる社会……どの科目も絵本には含まれていると言えるでしょう。

絵本の魅力は、その名の通り、魅力的な絵にもあります。
吸い込まれそうな海の青、美味しそうなごちそうの数々、まぶしい宝石の美しさなど、飽きずにずっと見つめていました。
大人になった今でも、美術館に足を運ぶと、その懐かしい感覚がよみがえります。

このように、子供時代に多くの絵本に出あった日々は、大人になった今に通じています。語彙力や想像力を伸ばし、物事に対する考えを広げて、ありとあらゆる感覚をとらえる事が出来ました。何にも代えがたい財産となっているといっても過言ではありません。

面と向かってお礼を述べた事はありませんが、両親にとても感謝しています。そして、私がそうであったように「世界中の子どもたちに、ぜひお気に入りの絵本をたくさん見つけてほしい」と、心から願っています。

浜学園国語科 新納先生

進学教室 浜学園で、低学年を中心に15年以上指導している国語科講師。 夏休みには読書感想文講座を実施することも。 現在名古屋・岡山教室でも通年で担当する等、担当エリアを広げています。

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