えほんについてのコラム

2017.10.31

ご兄弟で、同じ絵本を読む楽しみ

  •  
  •  

同じ絵本をご兄弟で楽しむのもまた一計です。下のお子様もある程度字が読めて、内容を理解出来るような絵本を選ぶといいでしょう。

ご兄弟で順番に朗読してみてください。ややこしいかなづかいやむずかしい漢字などで読めないことばもあるかもしれませんから、近くで大人の人が耳を傾けてあげましょう。間違えたまま覚えると、後でもう一度覚えなおすことが大変です。分からないことばの意味をすぐ教えられるという点でもおすすめします。
お子様が読むのにつまったり、間違えて読んだりした場合は、その都度すぐに訂正して読み直してあげてください。親子三人で読んでもいいですね。
正しい朗読は、目で字を覚えるだけでなく、ことばを音読する際に口がことばの読みの形を記憶し、耳で音読を聞き、本に出てくる数々のことばを印象深く覚えられることも期待できます。

ことばをよく理解するようになると、文を正しい文節で区切って、分かりやすくはやく読むことが出来るようになるでしょう。音読が上手な子どもたちは黙読もスムーズです。物語文のそれぞれの場面の変化や登場人物の気持ち、説明文の段落ごとに書かれた大切な要点や作者の考えにもしっかり気付けるようになります。

多少、むずかしい漢字やことばが出てきても、上のお子様が下のお子様に自発的に教えるという自然な流れも良いですね。ほかの人に教えられるほど、上のお子様も理解が進んで自信をつけているという証拠になります。また、ことばの意味など教えたことを分かってもらうためには、分かりやすい説明をする必要がありますから、上手に教えるためには語彙力がいります。よって教える上の子も教えられる下の子も、たくさんのことばを吸収できますね。それがまた、新しい本への読書の意欲や理解につながります。

そして、読書の後は、その本の感想をお互いに発表するのも楽しみです。絵本の世界から広がるこの輪の中に、どうぞ、ご家族のみなさんも入ってみてください。
そういう一家団らんもまた、子どもたちの本の良き思い出となり、読書への積極性が育つことでしょう。

浜学園国語科 新納先生

進学教室 浜学園で、低学年を中心に15年以上指導している国語科講師。 夏休みには読書感想文講座を実施することも。 現在名古屋・岡山教室でも通年で担当する等、担当エリアを広げています。

解説えほん一覧
浜学園国語科 新納先生のコラム