えほんについてのコラム

2017.08.19

たとえ上手でなくても親が読もう。「絵本の時間」の習慣化

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習慣化させたい「絵本の時間」

子どものほうから、「絵本の時間」が来たので読んでくださいと親にお願いしてくることができれば、しめたものです。これが、「習慣化した」ということです。
絵本の読み聞かせは、おやすみの前という固定概念にとらわれてはいないでしょうか。生活様式が多様化している現代社会では、それぞれの家庭で望ましい時間を設ければいいのです。
おすすめは夕食後の時間です。もちろん、ご家庭の事情に合わせてベストな時間帯を選んでもらえばいいのですが、夕食後ならば必要な用事があっても後回しにすることができます。比較的ゆっくりと時間がとれるので、この時間を絵本の時間にするとよいのではないかと思います。これがたとえば朝食後だと、お仕事に行く時間などがありますから、どうしてもタイムリミットが決まってしまいますので。

「読み聞かせ」の記憶は大人になっても財産として残る

小さい頃に親が絵本を読んでくれた思い出は、大人になっても財産として残るものです。みそ汁の味が家庭で違う様に、絵本の読み方もまた違うでしょう。
私の場合、一番のお気に入りだった絵本は『ちびくろさんぼ』でしたが、未だに母が読んでくれたときの抑揚が頭に残っているほどです。最近ではCDやDVDの教材もありますが、絵本の読み聞かせには、こういった教材では表せない魅力があります。CDやDVDに置き換えてしまうと、その読み手にしか出せない絵本のよさが出にくくなるわけです。
ですから、たとえ上手でないとしても、絵本は親が自信を持って読み聞かせをするほうがよいと思います。ぜひ、絵本の読み聞かせを「習慣」にしてほしいですね。

追手門学院小学校 東田充司校長

追手門学院小学校の入学式では、私は毎年必ず絵本を使って新入生に語りかけます。絵本には創造性を育む魅力があり、コミュニケーション能力の育成をはじめとして、多くの教育的効果をもたらしてくれます。 また、追手門学院小学校では、「弁論大会」「文化祭」「臨海学舎3Km遠泳」など多くの行事を通して子どもたちを育てています。行事を通して子ども達は、「全員でひとつの目的を達成する」という目的意識、上の学年や同級生への憧れ意識などを持ち、自分を高めていくことができます。これらはマンツーマン教育・少人数教育だけではなかなか得られない体験であり、「社会有為の人材の育成」を教育理念とする追手門だからこそできる、集団教育の良さなのです。

追手門学院小学校 東田充司校長のコラム